まりーちゃんとひつじ

今日のおすすめは、『まりーちゃんとひつじ』(岩波書店)です。
ひつじの名前はぱたぽん。おもしろい響きですが、
今回フランソワーズというフランス人女性の作だったと知って納得しました。
訳しているのは与田準一という男性です。

まりーちゃんはぱたぽんがこどもをたくさん産んだらたくさん毛がとれて
いろいろなものが買えるねと言いますが、
ぱたぽんは、みどりのはらっぱにひなぎくの花があっておひさまがあるから
くつもぼうしもいらないと答えます。
小さい頃は、何も深くは考えなかったと思いますが、
今読むとぱたぽんの言うことに心からうなずけます。

この本にはもうひとつ「まりーちゃんのはる」というお話も入っていて、
今度はまでろんというあひるが登場します。
まりーちゃんとぱたぽんとまでろん、仲良く暮らしていたある日、
までろんがいなくなってしまいます。
さて、までろんがいたところは・・・
この場面では思わず笑いがこみ上げてきます。

書店はもちろん、たいていの幼稚園や図書館にはこの本があって、
これまでどれだけたくさんの子どもたちに読まれてきたことかと思います。
でも、素朴な絵とリズムのある文章は、大人も十分楽しめます。
機会があれば手にとってみてください。

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