ビロードのうさぎ
今日のおすすめは、マージェリィ・W・ビアンコ原作『ビロードのうさぎ』です。
酒井駒子さんが絵と抄訳をしています。
原作のマージェリィ・W・ビアンコさんは1881年生まれ。
世界中で翻訳され、日本でもこれ以前にも翻訳が出ています。
主人公はビロードでできたうさぎです。
ぼうやがクリスマスにプレゼントでもらったうさぎは、
ある晩からぼうやと大の仲良しになり、
いつも一緒に過ごすことになります。
ところがぼうやが病気になったためにはなればなれになり、
ついにうさぎは処分されてしまうことに。
ここで奇跡が起きるのですが、
あとは読んでのお楽しみにしてください。
この本の魅力は、私にとっては酒井駒子さんの絵でした。
ぼうやがうさぎをとても大事に思っていること、
うさぎがぼうやをとっても好きなことが、
絵からよくよく伝わってくるのです。
病気のぼうやから引き離されないように
ぴたっと寄り添ううさぎの表情が、胸を打ちます。
絵を見ているだけで心なごむ一冊です。